こんにちは、悠羽です。
社会人になると、途端に革靴を履く機会が増えますよね。
特にスーツでの出勤が基本の会社に勤めている場合、毎日革靴になることが大半だと思います。
学生時代にスニーカーばかり履いていた、という方にとっては、どんな革靴を履いたらいいのか、悩んでしまいますよね。
“お洒落は足元から“という言葉もあるように、ビジネスシーンにおいても、足元の装いは重要です。
特に、役職がついた、後輩ができたといった、誰かの上に立つ立場になると、足元を綺麗に、さらには良い靴を履いているかは、相手に与える印象としても変わってきます。
そういった状況になっていきなり良い革靴を選ぼうとしても大変なので、20代後半から30代手前の頃から、徐々に革靴への知識を深めていっていただければと思います。
そんな30歳手前くらいの若手~中堅会社員を対象に、革靴初心者がどんな革靴を買いながら、ステップアップしていけばいいか、わかりやすくご説明していきます!
今回はざっくりと「入社年次・価格・革靴の製法」の3つの軸でそのロードマップをお伝えします。
こんな人に読んでほしい ・革靴初心者。どんな革靴を履けばいいかわからない。 ・最初に安い革靴をとりあえず買ったけど、もう少しいいものが欲しい。 ・予算帯ごとにどんな革靴があるのか、先に知っておきたい。 |
ではいきましょう!
新入社員~若手・中堅社員必見!社会人1〜5年目で買うべき革靴ブランド【ロードマップ】
革靴の製法について
お勧めの革靴を紹介する前に、革靴の代表的な製法を3つご紹介します。
革靴の製法ごとのメリット・デメリットを知ることで、自分に合った革靴を選びやすくなります。
今回はひじょーに簡単に説明します。
本当は他の条件(皮の質や種類など)も品質には大きく影響するので、さらに詳しく知りたい方は今後深く勉強していっていただければと思います。
セメント製法
.jpg)
セメント製法
価格帯:数千円~10,000円 耐久性:長くて1年 |
アッパーとソールを強力な接着剤でくっつけた製法です。
工程が非常に簡単で、量産が可能なので安価に提供されていますが、接着剤でくっつけているだけなので、勿論ソールの交換・補修は困難です。
長くても1年程度ですり減ってくると思うので、社会人1年目で全然お金が無い!!という人以外は、これから説明する製法の靴を買うことをお勧めします。
マッケイ製法
.jpg)
マッケイ製法
価格帯:20,000円~40,000円 耐久性:3年程度(ソール交換1回) |
アッパーとソールを直接縫い付けている製法。
比較的簡単な製法の為、非常に柔らかい革を使うことができます。
買った時から足になじむようなソフトな履き心地を体感できるので、人気の高い製法でもあります。
柔らかくてソフト、と聞くと、そんなに良い製法じゃないと感じるかもしれませんが、海外製品の本格的な革靴であっても、あえてマッケイ製法を選んでいるものは多くあります。
それくらい、履き心地とデザイン性、それから耐久性のバランスが良い製法といえます。
グッドイヤー・ウェルト製法
.jpg)
グッドイヤー・ウェルト製法
価格帯:30,000円~100,000円以上 耐久性:5年~(ソール交換複数回) |
3つ目の製法はこちら。
中底につけられた 「リブ」と「アッパー」をすくい縫いした後、「中物」と「シャンク(靴の背骨となる芯材)」を詰めてから、「表底」と「細革」を出し縫いします。
かなり工程が難しくなりますが、しっかりとした中底で構成されていることもあり、この製法ならではの、自分の足になじんでくる感覚を体感できます。
購入直後は革が固いことが多いですが、時間をかけて育てていくことで、自分だけの一足に成長していきます。
全体的にがっちりとした印象の為、威厳や風格をまといたい方にもお勧めです。
この製法の革靴に関しては、しっかりとメンテナンスやソール交換をしていくかによって、どれだけの期間履けるかというのは変わってきます。
愛情持って育てていくことが好きな人には特におすすめです。
さてさて、以上で簡単ではありますが、革靴の代表的な製法についてご説明しました。
そんな革靴をどんな順番で選んでいけばいいか。
おおよその入社年次から順にご提案させていただきます。
初めての革靴編<価格を重視>
【選定基準】 ・対象:新入社員 ・価格:2万円 ・製法:マッケイ製法 |
新入社員が初めての選ぶ革靴として、先ずは価格が非常に大切になります。
スーツや鞄など、買いそろえないといけないものがたくさんあり、出費が多いので、靴にもそこまでの値段をかけられません。
(※新入社員が買うべきスーツについてはこちらのブログで紹介しています。)
また、革靴自体に慣れていないとも思うので、先ずは買った時から足馴染みの良いマッケイ製法でコストパフォーマンスの良いものを選びましょう。
※値段の話だけ言えば、セメント製法の靴でも良いと思うかもしれませんが、あまりお勧めはしません。
耐久性も低いですし、履き心地もあまりよくないものが多いです。
ツープラスーツショップ(SUIT SELECT、SUIT COMPANY)
特におすすめなのがSUIT SELECTやSUIT COMPANYです。
当ブログでも何度かご紹介しているツープライススーツショップ。
※過去記事参照
若者だけじゃない!30代アラサーも『SUIT SELECT』を選ぶ3つの理由
アラサーメンズ大人の休日カジュアル着はザ・スーツカンパニーから始めましょう【コスパ】
オーソドックスでシンプルながら、値段以上に見える革を使用されているので、安っぽく見えないのがありがたいところ。
ただ、これらのショップではセメント製法のものもありますので、店員さんにも「マッケイ製法の革靴をください」と伝えてください。
また、スーツも含めて一度に揃えられるので、トータルのバランスを店員さんからアドバイスを受けられるのも魅力の一つです。
REGAL
アメリカ発祥のシューズブランドですが、現在は日本のブランドとして生産を行っている、非常に有名なブランドですね。
こちらの商品もそうですが、REGALでよく採用されている製法として、「ステッチダウン製法」があります。
大別するとマッケイ製法に似ている製法です。軽くて曲がりやすい状態で作れるため、歩くことが多いビジネスマンにとってはかなり履きごことが向上されます。
ショッピングモールやアウトレットにも多く出店されているので、買いやすいのもREGALの良さの一つです。
さらに、値段帯が安いだけでなく、やはりシューズブランドということもあり、店員さんもしっかりとサイズに関してアドバイスをくれる印象があります。
ステップアップ編<コスパ最強>
【選定基準】 ・対象:入社2~3年目 ・予算:3~4万円 ・製法:グッドイヤー・ウェルト製法 |
入社して1年以上が経ち、徐々に任される仕事も増えてきた入社2~3年目。
ボーナスも何度か受け取ったので、生活の基盤は固まってきているかと思います。
今後、先輩からの信頼を得るためにも、少し背伸びして良い革靴を買うことをお勧めします。
Jalan Sriwijaya(ジャラン スリウァヤ)
某ファッションYoutuberが紹介していたこともあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
インドネシアのシューズメーカーですが、もともとイギリスの名門シューズブランドで経験を積んだ方がオーナーをされているため、高い技術を低価格で提供しているのが、このブランドの最大の魅力です。
革の品質も良く、また、ハンドソーンウェルト製法(グッドイヤー・ウェルト製法と似た製法)をしていることで、ソールの交換も出るので長く履くことができます。
このクオリティで3~4万円というのは中々ありません。
百貨店でも取り扱いはありますが、green label relaxing等セレクトショップ別注の商品も多数作られているので、普段言っているセレクトショップに取り扱いがないか、確認しても良いかもです。
42nd Royal Highland
自社で素材の企画・開発も行っているという、国内のシューズブランドです。
国内のブランドの良さの一つとして、革の品質が安定しているという点があります。
REGALやスコッチグレインもですが、やはり国内のブランドは海外のブランドと比較すると、品質管理が徹底されているようです。
せっかくいい種類の革を使っていても、あまり良くない部分を使われてしまっては完成品のクオリティが低くなるのは、容易に想像できます。
その点、42nd Royal Highlandは良い革の良い部分を使っているという安心感も非常に魅力的な点の一つです。
また、ストレートチップのようなスタンダードなものはもちろん、Parabootsのようないでたちのノルウェージャンハンドソーンウェルテッド製法という男らしいものまで、幅広いラインナップも魅力です。
3万円台でも十分幅広い商品ラインナップがありますが、さらに上質なラインとして5万円以上の「EXCLUSIVE」というものもあります。
一点難点としては、実店舗が東京にしかないことです・・・
せめて地方都市のどこかにも展開をお願いいたします(切望)。
部下ができたら・・・編<憧れのブランド>
【選定基準】 ・対象:入社5年目 ・予算:5~10万円 ・製法:グッドイヤー・ウェルト製法 |
入社5年目、そろそろ若手から中堅への道に入り始める時期ですね。
この頃からは、先輩・上司への信頼以上に、顧客との信頼関係構築が重要になっていきます。
勿論しっかりと仕事で結果を出すことが重要ですが、それを後押ししてくれる存在として、靴の存在があるかと思います。
しっかりとした革靴を丁寧にケアをしながら仕事・顧客に向き合うことで、信頼関係の醸成に努めてください。
Paraboots(パラブーツ)
正に質実剛健を体現している、フランスの老舗シューズメーカーです。
カジュアルからビジネスシーンまで対応することができますが、特にカジュアルシーンで特別な存在感が出てくる革靴が多いのが特徴。
スラックスに合わせるのはもちろん、ジーンズなんかにもマッチするのが、先ほどご紹介したノルウェージャンウェルテッド製法によるソールの厚みのおかげです。
定番の”シャンボード”や”ウィリアム”がお勧めです。
ALDEN(オールデン)
アメリカを代表する高級紳士靴メーカーです。
高い評価を得ているのは何と言っても履き心地と革の良さ。
コードバンという、非常に希少で耐久性のある革を使用しており、履きこむほどに艶が出てきて美しさが増していきます。
お値段は少し張りますが、間違いなく10年・20年と履いていくことができる靴だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
数ある革靴の中から、入社年次・価格・製法の軸でステップアップのロードマップをお伝えしました。
ここでお伝えしたブランド以外にも素晴らしいブランドはいくつもあります。
今回の記事で少しでも革靴に興味を持ってもらえたら、是非革靴についてさらに深く調べていっていただければと思います。
では。
コメント